甲状腺眼症とは
甲状腺眼症とは、甲状腺の病気になると、まぶたが腫れたり目が大きくなったりすることがあります。
これを甲状腺眼症といい、女性に多い病気です。
最初はまぶたに症状が現れることが多いので、単なる結膜炎や眼瞼炎と間違われることが多いので注意が必要です。
また、進行すると目の焦点が合わなくなり、1つの物が2つに見えてくるなど、見ること自体が大変になりますので、早期に治療することが大切です。
~甲状腺眼症の主な症状~
- ● まぶたが腫れる
- ● まぶたがつりあがる
(びっくりしたような目になる) - ● 結膜(白目の部分)が充血する
- ● 目の痛み
- ● 目がゴロゴロする
- ● 二重に見える・まぶしい
- ● 眼球突出
- ● 視力の低下
- ● 物がゆがんで見える
特に「視力低下」等の症状は、視神経が圧迫されることによっておこる症状ですので、治療を急ぐ必要があります。
気になる症状がある方は、一度ご相談ください。
甲状腺眼症の治療について
まず甲状腺の治療を行います。
この治療は甲状腺に詳しい内科医によって行われます。
甲状腺機能が落ち着いてから、以下のような積極的な眼科治療を行います。
ステロイド療法
もっとも一般的な治療法です。
甲状腺眼症の活動性がある場合、ステロイド治療をすると、炎症が治まり、眼の症状が軽減します。
また複視やまぶたの腫れには炎症のある眼球を動かす筋肉(外眼筋)や眼瞼にステロイド剤を注射する場合もあります。
いずれも病期が遅い安定期ではあまり効果が期待できません。
放射線療法
外眼筋の炎症がある場合、眼の奥に放射線治療をする場合があります。炎症が強い場合は、ステロイド治療と併用もしくは少し時期をずらして治療することがあります。
手術による治療
目を閉じられないほど眼球突出が著しい場合、眼窩内脂肪(眼球奥の脂肪)を減らす手術を行うことがあります。また複視がひどい場合は、目の奥の炎症がなく、症状が安定していれば、斜視の手術が行われることがあります。
いずれの治療をもってしても、甲状腺眼症を完全に治すことにはつながりません。しかし早く病状の進行を止め、少しでもQOL(生活の質)を向上させるため、地道な治療を続ける必要があります。
医 院 概 要
久我山駅徒歩3分
久我山すずき眼科
診 療 時 間 | 月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00~12:00 | ● |
● |
● |
休 |
● |
▲ |
休 |
14:30~17:30 | ● |
● |
● |
休 |
● |
休 |
休 |
※診療受付時間は診療時間の15分前までとなります
[診療時間]
月・火・水・金 | 9:00~12:00 / 14:30~17:30 |
土曜日 | 9:00~12:30 |
[休診日]
木曜・土曜午後・日曜・祝日
[所在地]
〒168-0082
東京都杉並区久我山3-22-17 ベルメゾン松岡Ⅱ1F
[電 話] 03-5941-8210